全国の地酒
① 美酒極上系
大吟醸とは精米歩合50%以下の白米を原料として造られた香味・色沢が特段良好なものに用いられる名称です。醸造アルコールを添加して造られたものを『大吟醸酒』と呼び、添加せず米や水のみで造られたものを『純米大吟醸酒』と呼びます。
「吟醸香」という果物のようなフルーティーな香りがあるのが特徴です。
獺祭《だっさい》
★旭酒造(山口県)
上立ち香は心地よくほんのりとフルーティーに香ります。
含むと綺麗な造りを思わせるスッキリと切れのある味わいながら、ほんのりと甘味を感じます。
キリリと冷えた状態よりもやや常温に近いほうが、このほのかな甘味を感じやすい。
栄田《えいでん》
★井上合名会社(福岡県)
この蔵は大正11年創業、九州最大の筑後川に注ぐ小石原川の清流沿い、 のどかな美田の広がる筑後平野の福岡県三井郡の太刀洗町にあり、昔ながらの酒造りの技術と製法を引き継ぎながら自身の感性で個性的な特定名称酒を醸し出しています。
益荒男《ますらお》
★鹿野酒造(石川県)
芳醇な旨み、切れの良いやや辛口な味わいは料理を選ばずにおすすめ出来る純米大吟醸に仕上がりました。
能登四天王の一人、農口尚彦杜氏の自信作です。
深みと旨味を極めた厚みある飲み口と、飲んで味わった人だけが知ることができる、贅沢な満足感を是非お楽しみください。
喜楽長《きらくちょう》
★喜多酒造(滋賀県)
「うまみのある辛口が呑みたい」そんな気持ちからこのお酒は生まれました。
米のうまみを感じられ、のど越しはやわらかで、飲んだ後、辛さが余韻として残るタイプで、食中酒としておすすめします。
お料理の味わいをより一層引き立ててくれます。
瀧自慢《たきじまん》
★瀧自慢酒造(三重県)
お酒は全て特別な方法で生詰め瓶貯蔵されており、生の状態の風味を最大限に活かし風味の劣化を抑えている。
この方法を使って搾ってから貯蔵までの処理をしている蔵は全国的に見ても数少なく、その酒造りに対する研究熱心さを感じ取ることができる。
麓井《ふもとい》
★麓井酒造(山形県)
山形の「初孫」の兄弟蔵で、品質志向のこの蔵の特徴はなんといっても、大半が「きもと造り」なところです。
燗上がりするキレの良い酒を醸していて、鳥海山系の伏流水の関係で仕込み水がよく、キレが抜群です。
② 当店の人気銘柄
吟醸酒は精米歩合60%以下の白米を使用して造られた日本酒の中でも香味や色沢が良好なものに用いられる名称です。
大吟醸といっしょで醸造アルコールを添加しないものは「純米吟醸」と呼びます。
こちらにも吟醸香という果物のようなフルーティーな香りがあります。
醴泉 《れいせん》
岐阜県 玉泉堂酒造
「凛」とした緊張感のある味わいと、飲んだときに上品な余韻が楽しめます。
その酒質の高さは「香りが高い酒」とは一線を画す、清らかな透明感とほんのりとしたコクを持った旨い酒を醸します。
八海山《はっかいさん》
新潟県 八海醸造
品格のある淡麗旨口で、おいしく、飲み飽きしないお酒です。
米粒の三分の二近くを糠にしてしまうほどの高精白、そして、あえて酵母が活動しにくい低温で醗酵させ、大吟醸酒ならではの味わいを持った酒を造ります。
久保田 《千寿》
新潟県 朝日酒造
吟醸規格の特別本醸造酒。飲み口の良いスッキリとした辛口のお酒です。
上品でやさしい香味は、やすらぎを誘います。
春毅 《はるき》
新潟県 竹田酒造
新進気鋭の杜氏【竹田春毅】が造る酒は、麹米と掛米には65%に磨いた新潟県産酒造好適米を使用し、アルコール度数が15°という、甘い酒を甘く感じさせず、辛い酒を辛く感じさせない酒です。
誠鏡 《せいきょう》
広島県 中尾醸造
杯に注いだ酒の表情を鏡にたとえ、蔵人の誠の心を(味に反映させ)映し出してほしいという願いを込めて、「誠鏡」の酒銘柄が誕生。
初代の「誠心誠意」の精神を受け継ぎ丹精込めた酒造りは「皇室新年御用酒」の栄誉に輝いたことのある名実と共に由緒ある蔵元です。
雁木 《がんぎ》
山口県 八百新酒造
一口含むとボリュームのある米の旨味が “ど〜ん”と広がり、膨らみのあるクリーミーな甘味とワイルドな酸味が交互に押し寄せるとても複雑な味わいです。
③ すっきりタイプ
醸造アルコールの添加してある日本酒というと昔から良くないイメージがありますが、実はトウモロコシ等の穀物のでんぷん・サトウキビの糖蜜から醸造されたアルコールのことなんです。主にサトウキビの糖蜜を醸造したアルコールを使用していて、成分的にはお米の糖分から出てくるアルコールと一緒なんです。見直したでしょ!!醸造アルコールは、もろみに適量添加することで、香り高くすっきりとした味になる、本当は《魔法の雫》なんです。
千歳鶴《ちとせづる》
北海道 日本清酒
北海道の地酒は、古くから越後杜氏が酒造りをしてきた経緯から、辛口の酒が中心で後味もすっきり感が強く、日本酒に合わせにくいコッテリした濃い味付けの料理にも合います。
銀盤 《ぎんばん》
富山県 銀盤酒造
日本の名水百選の内4つがある黒部・新川地区、湧水群がありあちらこちらから豊富な湧水に事欠かない。
黒部川の清水を仕込み水として近代設備を駆使し、熟練の技を生かし端麗で膨らみのある優しいお酒を造る。
銀嶺月山《ぎんれいがっさん》
山形県 月山酒造
名水百選の月山の自然水と高精白した米から『銀嶺月山』は造られます。
雪がしんしんと降り積もる厳寒期、地元の杜氏、蔵人が丹精こめて丁寧に醸した雪国山形ならではのスッキリした香り、ふくよかな味わいのお酒です。
水芭蕉 《みずばしょう》
群馬県 永井酒造
尾瀬の大地にゆっくりと濾過されたミネラルたっぷりの水は、口に含んだときにフワッ膨らみ、喉を通した後にほのかな甘みが口中に広がるような感覚を与えてくれます。
酔鯨 《すいげい》
高知県 酔鯨酒造
太平洋の大海原を悠々と泳ぐ海の王者、巨鯨のように、おおらかに飲み干して頂きたい思いから命名されています。
酒豪の多い高知の酒は、一般に淡麗辛口で、その飲み口は全国的に見ても際立った特徴となっています。
飛良泉《ひらいずみ》
秋田県 飛良泉本舗
飛良泉は1487年(室町時代)の創業。
一説には日本最古の現存する酒蔵とも言われています。
頑固なまでに山廃仕込みにこだわり、小仕込みながらキメの細かい手造りを守り続ける蔵元です。
④ 旨口タイプ
『純米酒』とは、米や米こうじ、そして水のみを使用して製造した清酒で、香味や色沢が良好なものに用いられる名称です。
米や米こうじの使用に「使用する白米の総重量に対して15%以上必要の米こうじが必要」「3等以上に格付けけた玄米またはこれに相当する玄米を使用」「醸造アルコールなどを添加したものは不可」という規定があり、この条件を守って造らないと純米酒を名乗ることはできないんです。また、純米酒と認定された清酒の中でも特に香味や色沢が良好なものに関しては、製品のラベルに明確な製造方法の記載をすることなどで『特別純米酒』と名乗ることができます。
黒龍 《こくりゅう》
福井県 黒龍酒造
ほのかながらマスカットのような香りで華やかさを思わせてくれます。
黒龍らしい優しい甘味をスッキリと楽しませてくれ、ジューシーさを瑞々しく飲ませてくれます。
出羽桜 《でわざくら》
山形県 出羽桜酒造
フルーティーな吟醸香と、ふくよかな味わいが特徴。
新鮮な果実の香りが冴え、香り高い吟醸酒。清らかでみずみずしい喜びに満ちた、メロディーが聞こえる涼風みたいに小粋なお酒です。
博多じょうもん 《庭のうぐいす》
福岡県 山口酒造
香りよく、なめらかで滑るような純米吟醸酒で、山田錦らしい良い後味が特徴です。
さっぱりとした料理との相性が抜群です。
ちなみに、「じょうもん」とは博多弁で上物(じょうもの)を意味するそうです。
扶桑鶴 《ふそうづる》
島根県 桑原酒場
シャープな切れと穏やかな吟香があり、奥行きのある山田錦の旨みが出ている純米吟醸です。
冷で飲むと爽やかな吟醸香があり米の旨みと甘みを感じ、お燗にすると吟味も穏やかになり、米本来の旨みを感じます。
墨廼江 《すみのえ》
宮城県 墨廼江酒造
1000石程の小さな蔵ですが、地元の軟水と酵母、米を使い、南部杜氏の技を駆使して、地域性を強く打ち出した個性的な酒造りをしています。
宮城酵母による清涼感ある香りと雄町米独特の個性ある旨味のを持ち合わせた味わいで、キレも加わりバランスの良い仕上がりです。
明鏡止水 《めいきょうしすい》
長野県 大澤酒造
吟醸ならではの優しくふくらむ気品漂う吟醸香と切れの良い後味が特徴です。
盃を重ねるごとに感じる米の上品な旨みが心地よいお酒です
⑤ コクありタイプ
日本酒の甘口・辛口を判断する尺度で、摂氏4℃の水の重さ(比重)を±0とします。
これより比重が大きい(重い)お酒にはマイナス、小さい(軽い)ものにはプラスをつけます。 糖分が多いお酒(甘口)ほど重いためマイナスの数字が大きくなり、逆に糖分が少ない(辛口)ほど軽いためにプラスの数字が大きくなります。
目安としては、プラス2前後のお酒が中口のお酒となります。
魚沼《うおぬま》
新潟県 白瀧酒造
純米でありながらスッキリとした、飲み飽きしないお酒です。
まろやかで滑らかな飲み口は、ほぼすべての料理と好相性を見せる、純米酒らしからぬニュータイプ。
浦霞 《うらがすみ》
宮城県 佐浦酒造
ふくよかな麹の香りにナッツのような香ばしさが重なり、口に含むと米に由来する苦味、酸味が奥の方からうごめくように現われてきて、味の複雑さを感じさせる銘酒です。
白龍 《はくりゅう》
新潟県 白龍酒造
地元産を中心とした良質の酒米と、阿賀野川の美しい伏流水を用い、伝統の越後杜氏の手による新潟らしい『淡麗辛口』の味わいを持つ清酒ブランド『白龍』は、新潟県内だけでなく広く日本全国で人気を博しています。
白壁蔵 《しらかべぐら》
兵庫県 宝酒造
「白壁蔵」は、伝統的な手造りの原理を再現した新しい設備での酒造りと、それとは対照的にほとんどを人の手で行う酒造り、それら両方を併せもつ蔵で、主にデリケートな工程を経て造られる純米酒、吟醸酒を中心に製造しています。
御前酒《ごぜんしゅ》
岡山県 辻本店
御前酒が目指す味造り。“旨みがあってキレがある”そんな味わいを求める備中杜氏 故・原田巧から技を引き継ぎ、蔵人達は冬の間、日夜お酒を醸しています。
男山《おとこやま》
北海道 男山酒造
創業/寛文年間(1661年頃)歌麿の浮世絵にも描かれる伊丹の名酒 「木綿屋・男山」。
300年の伝統と技術 は今、北海道・旭川に息づく。大雪山の万年雪に発する伏流水と寒冷な気候風土 のもとで造られる酒は、キレのある辛口。
⑥ 濃厚辛口系
お酒に含まれる乳酸・クエン酸・リンゴ酸等の酸の量をあらわし、日本酒の製造過程では、酵母や麹・米が酸を発生させます。しかし、酸が多いからすっぱいということではなく、酸には味を引き締める働きがあります。また酸が少ないと、味にキレ・ハリ・コクが無くなり、味がボケる傾向にあります。但し、日本酒度・甘口辛口によって、酸度の違いが現れるのも特徴です。甘口のお酒は、酸度が高い方が味に旨み・爽快感がでてきますし、辛口のお酒は、酸度が低いと淡麗辛口のすっきり感がでるといった特性があり、乳酸と糖分の微妙なバランスが、日本酒独特の味を醸しだす訳です。
澤乃井 《さわのい》
東京都 小澤酒造
奥多摩の小澤酒造さんの御先祖は戦国時代武田軍の重臣だったそうで、武田軍敗戦後は甲斐の国から奥多摩にくだり、農家として一から出直ししたそうです。
蔵の中には湧き水が沸き、仕込みにも使っていて、東京とは思えない自然の中で育った辛口です。
福正宗《ふくまさむね》
石川県 福光屋
福光屋の創業以来、加賀藩の城下町として華麗な文化を花咲かせた食の国金沢で、最も愛され続け、常に時代とともに生き、その時代にあった酒を世に送り、現在も実に多くの方々に愛飲されています。
菊姫《きくひめ》
★菊姫合資会社(石川県)
創業は天正年間で400年以上の伝統を守っています。
山田錦の産地の中でも最高級の山田錦の生産を誇る兵庫県三木市吉川町産を使用し、「味のある酒」すなわち「豊醇旨口」タイプを醸し出す。
生命線である原料米だからこだわり貫いた造り、それが菊姫の証です。
会津ほまれ《あいづほまれ》
福島県 ほまれ酒造
会津ほまれは、霊峰飯豊山の伏流水である「喜多方名水」で仕込まれています。
この水は超軟質で口当たりがとてもやさしく甘みが感じられ、口の中でふくらむ味わいと、のどごしの清涼感が美味しい秘密です。
賀茂鶴《かもつる》
広島県 加茂鶴酒造
丁寧な造りで醸した酒は、やさしく繊細な辛口。
それもそのはず、酒米の精白は60%以下と吟醸酒並み。賀茂鶴の威信をかけた看板酒なのです。
⑦ 酒好きが好む日本酒
精米歩合70%以下の白米や米こうじ、また醸造アルコールを使用して造られた清酒に用いることができる名前が『本醸造酒』です。本醸造酒の中で特に香味や色沢が良好なものは、上記の特別純米酒と同じく、製品のラベルに明確な製造方法を記載することで『特別本醸造酒』という名称を用いることができるようになります。
白露≪しらつゆ≫
★高野酒造 (新潟県)
創業当時からの変わらぬ味わいの淡麗辛口の飲みあきしないお酒です。
すっきりとしたのどごしと新鮮でさわやかな香りのお酒です。毎日の晩酌酒におすすめです。
長者盛≪ちょうじゃさかり≫
★新潟名醸(株)(新潟県)
新潟県産米をていねいに磨き上げ、錦鯉をはぐくんだ湧水で仕込み、淡麗辛口として知られる新潟清酒の中でも、特にきめの細かい上品なコクとすっきりとした後味が特徴です。
モロミを完全に醗酵させ長期の熟成によりまろやかで調和のとれた飲み応えのある味わいに仕上げた辛口の酒です。
秩父錦≪ちちぶにしき≫
★矢尾本店(埼玉県)
秩父山系の良質な伏流水を仕込み水とし、酒造好適米の美山錦を吟醸酒なみに高精米して醸したお酒です。
すっきりとしたのど越しと、旨味の有るまろやかな味わいです。冷やから熱燗まで幅広くお楽しみ頂けます。
千代菊≪ちよぎく≫
★千代菊(株)(岐阜県)
上質な酒造好適米を100%使用して醸しだしたお酒です。しっかりした深い味わいを楽しんでいただける、千代菊ならではのコクのある深い味わいが特徴です。
朱鷺の里≪ときのさと≫
★見砂酒造(石川県)
能登半島の最高峰である宝達山の美しい水とともに、伝統の技によって醸されるこの酒には米の味わいが強く感じられ、日本酒本来の濃醇なこくが楽しめます。
関ヶ原《せきがはら》
岐阜県 三輪酒造
三輪酒造さんは「白川郷」の、にごり酒ブランドで有名で、丸みのある味に特有の辛味が混ざり、後味が残らないタイプです。
においや風味はあっさり感はありますが、酒好きには喜ばれる銘酒です。
⑧ 淡麗辛口系
今の酒米は、どんどん小粒になっています。ひと昔前の、お米の増収を考えていた時と比べるとかなり小粒です。施肥することを「身越え」と言いますが、遅くまで肥料を追加していると大粒の米になります。食べるお米は大粒にしますが酒米は小粒の方が良質のお酒になるんです。酒米が大粒になると「腹白」といって、お米にある「心白」が中心からずれ、酒米として削り込んでいくことができなくなってしまうんですね。
麒麟《きりん》
新潟県 下越酒造
新潟県の東北部、津川は四方を山に囲まれ、町の真中を阿賀野川が流れています。
この地で明治13年から酒造りを続けてきた「下越酒造」は淡麗辛口とうたわれる越後流の酒造りを得意とします。
吟醸酒を5年間以上低温で寝かせた「秘蔵酒」も大人気です。
立山《たてやま》
富山県 立山酒造
原料米に酒米の最高峰に位置する兵庫県産「山田錦」を用いて55%まで磨き、清流庄川の伏流水を仕込水に長期低温発酵で丁寧に醸し上げる吟醸酒。
ほのかな吟醸香、優しい旨味とスッキリとした喉越しがバランス良く調和する上品な味の吟醸です。
七賢《しちけん》
山梨県 山梨銘醸
七賢ブランドで有名な山梨名醸さんは、山梨県で一番売れている酒蔵です。
山梨県内で酒米造りに取り組んだり、一年を通して田植えから仕込みまでを体験できる「白州ふれあい自然塾」を開催するなど、地域に密着した酒蔵を目指しています。
幻の瀧《まぼろしのたき》
富山県 皇国晴酒造
香りは昔ながらの落ち着いた吟醸香、味はしっかりした輪郭のある旨みと酸味が乗った辛口です。旨み成分であるアミノ酸も豊富に含んでおり、焼き物や煮物によく合い、冷やすとリンゴ酸のキレが増し、すっきりとした味わいになり、燗をすると乳酸が甘味を増し、まろやかな味わいになります。
加賀鳶《かがとび》
石川県 福光屋
単に辛いだ けでなく、日本酒の生命線である旨みを大切にしながらのキレる辛口。
純米造りの技術を徹底的に追求することで、旨さの領域を広げた「加賀鳶」。まさに酒造りの妙技を味わえるブランドです。
一ノ蔵《いちのくら》
宮城県 一ノ蔵酒造
穏やかでありながら、爽やかな風のような香りです。
ほろ苦味のあるドライな味わいは、スッキリと口中を滑り、爽快な喉越しの後、凛とした余韻を残します。
⑨ どっしり辛口系
日本酒は、製造した原酒に水を加えてアルコール分を調整します。これを「加水調整」といって通常の日本酒はこの加水調整をしたあと販売されます。加水調整をしないものを『原酒』といい、水で調整されないぶんアルコール度数は高めとなるんです。
天狗舞≪てんぐまい≫
★車多酒造(石川県)
酒母造りの伝統的な技法である山廃仕込みに天狗舞独自の製法を加味し、芳醇な香味と酸味の調和を醸しています。
お酒の色は熟成による自然な山吹色をしており、目も楽しませてくれます。
蒼田≪そうでん≫
★喜多屋(福岡県)
最高の酒造好適米「山田錦」のみを使用し、米のうまみを最高に引き出しています。
口に含むと柔らかで芳醇なふくらみが感じられ、酒として出しゃばりすぎず、料理との相性も良く飲み飽きせず、いつまでも飲めてしまうような酒です。
秋鹿≪あきしか≫
★秋鹿酒造(大阪府)
蔵元自ら原料となる米作りから酒造りまでの「 一貫造り 」を行うこだわりの蔵元です。
味わいは山田錦の濃厚なうま味と、秋鹿ならではのキレイな酸味が絶妙に絡みます。
旨味がしっかりしてキレが良いタイプですので 食中酒としても抜群です。
宗玄≪そうげん≫
★宗玄酒造(石川県)
全体のバランスが良く、味がしっかりのっていながらも、心地よいキレイな旨味を感じさせます。
杯が進んでも全く飲み飽きしない酒質は、是非新鮮な海の幸と共に楽しんでいただきいお酒です。
凱陣≪がいじん≫
★丸尾本店(香川県)
甘味と酸味と苦味と渋み・・・色々な味わいが重なり、複雑な味わいが心地の良い、そんな分厚いお酒です。
仕込み水は讃岐の空海(弘法大師)ゆかりの満濃池の豊かな伏流水を使っています。
酒造りに対する思い入れもすばらしいものがあり、完全に手造りで見事に個性的な酒を造っています。
奥播磨≪おくはりま≫
★下村酒造店(兵庫県)
腰の強いしっかりとした酸味、苦味を沈ませた奥行きとコシのある味わいです。
その力強い酒質は、まず冷酒をおすすめしますが、秋口から冬にかけてはお燗もおすすめです。
⑩ フレッシュ甘口系
モロミを搾る前にビン詰め出荷される 『にごり酒』 は、生のまま発酵時の炭酸ガスを残した活性にごりでビン詰めしたものが多く、火入れタイプは濃さが様々にあります。また 『うすにごり』 は、モロミを軽く濾してビン詰めしたものや、澱の部分をあとで軽く調合したものなどがあり、火入れをしない生のほうが香りが華やかなんです。
澪≪みお≫
★宝酒造(兵庫県)
ほどよい酸味とほんのり甘い味わい、爽やかな泡立ちが楽しめる発泡性清酒です。
近年、発泡性清酒の人気が高まっており清酒の新しい魅力を伝える存在として注目されています。
白川≪しらかわ≫
★三輪酒造(岐阜県)
酒の旨味と濃厚な米の旨味を充分に味わえつつもマイルドな味わいで、度数低めなライトタイプのにごり酒です。
お米の甘味がやさしく軽く味わえるので、食中酒としてお楽しみいただけます。
蔵一筋≪くらひとすじ≫
★盛田株式会社(愛知県)
尾張乃国小鈴谷郷で300余年の伝統で醸し上げ、もろみを粗栽した「にごり酒」です。
にごり(米の固形分)を残しているので、お米の旨味と甘みを十分に楽しめるコクのある芳醇タイプです。
⑪ 今月のおすすめ冷酒
普段食べている白米の精米歩合は92%くらいで、玄米100%のお米のまわりを8%削っただけなんです。それに比べて「大吟醸」は精米歩合50%ですから、なんとお米の半分を削って醸造されたということになります。お米の表層部に多くのたんぱく質・脂肪・灰分ビタミン等が多く含まれていて、これらが多すぎると香りや味が悪くなってしまうので、精米によって成分を少なくするわけです。精米歩合の良いものほど贅沢で高価なお酒になるというわけなんです。
鶴齢≪かくれい≫
★青木酒造(新潟県)
創業以来三百年の歴史と魚沼の厳しい冬が育てた、伝統の味を継承する鶴齢こだわりのお酒です。
糖類を添加せずに仕込んだ酒を熟成させ、鶴齢らしく旨味、甘味のある豊かな味わいながら、爽やかな芳香によりスッキリと仕上げられています。
池田屋≪いけだや≫
★池田屋酒造(新潟県)
香りのインパクトは低め、原酒でありながらも軽快感がある爽やかな口あたりの美酒です。
甘味が少なくキレが良いので飲み疲れることなくスイスイとお楽しみ戴けるお酒です。
⑫ 飲みやすい系
日本酒には味の劣化を招く菌の殺菌や、熟成酵素の働きを止めるために「火入れ」という加熱処理が行われます。『生酒』というのはこの火入れを行わない状態のお酒のことで、保存状態によって味が変わってしまいやすいので、扱いには特に注意が必要なんです。
北冠≪ほっかん≫
★北関酒造(栃木県)
熟練の越後杜氏の心と技、それを受継ぐ栃木の若い蔵人たち、そして日光山系からの伏流水の恵みに支えられ、優れた品質の酒造りをしている。
南部美人≪なんぶびじん≫
★(株)南部美人(岩手県)
穏やかな吟醸香と優しく柔らかいコクのある味わいにフレッシュな飲み口のバランスが特徴的な仕上がりです。
後味はシャープにきれる辛口に山田錦を丁寧に醸した、上品で綺麗な印象のお酒です。
神聖≪しんせい≫
★山本本家(京都府)
伝統の製法で伏見の名水「白菊水」と良質の酒造好適米を使用した、軽快でなめらかなタイプのお酒です。
甘く香る吟醸香ときれいな呑口で女性にも呑みやすいお酒です。
上善如水 ≪じょうぜんみずのごとし≫
★白瀧酒造(新潟県)
爽快な味、フレッシュな果実のような華やかな香り。
水のようなスッキリさを残しつつ、純米のまろやかな旨みが加わったお酒です。
どんな料理にも美味しく合わせられ、日本酒ビギナー様からこだわりの純米派の方まで楽しめます。
越乃景虎 ≪こしのかげとら≫
★諸橋酒造(新潟県)
日本酒度が+13もある辛口のお酒ですが、口に含むと仕込み水からくる優しい口当たりが酒質ほどに辛さを強調せず、シャープで爽やかな味わいが感じられます。
飲むにつれて徐々に辛さが現れ、キレの良い後味を締めくくります。
あさ開 ≪あさびらき≫
★あさ開(株)(新潟県)
岩手県産『かけはし』を原料米に用い、程よいコクを引き出す為、杜氏こだわりの73%精米にしました。
しっかりとした風味となめらかな米の旨味を味わえる、冷から燗酒までどの温度でも美味しく召し上がれるお酒に仕上がっています。